シベリアンハスキーの引っ張り癖について

シベリアンハスキーは、もともとソリ犬として活躍していた犬種ということもあり、引っ張るという行為が得意な犬です。

多くの飼い主さんが抱える悩みの種であり、実際にInstagramでもよく相談のDMを頂きます。
我が家で行ったリーダーウォークの教え方と使用犬具を紹介しますので参考になったら嬉しいです。

個体差がある

まず最初に説明しておきたいのが、同じシベリアンハスキーといえど個体差はあります。
アポロとコスモは自己紹介の記事でも紹介した通り近縁ですが、性格は全く異なります。
アポロはできたことがコスモはできないなんてことは珍しくなく、お散歩についてもそうでした。
もしもここで紹介したやり方でできなくても落ち込む必要はありません。
他の方法を模索したり、トレーナーさんに頼るのも1つの手です。

リーダーウォークの教え方

我が家は本当に基本的なやり方です。
トリーツを自分の横に持ちながら歩く
→集中しながら横で歩けたら褒めてトリーツをあげる。

飼い主よりも先に歩いている時は名前を呼んで振り向かせる
→振り向いたら本来歩いて欲しい場所(自分の横)にトリーツを出して下がらせ、褒めてトリーツをあげる。

使うトリーツはすぐに食べられるようなものならなんでも良いですが、特にパピー期はおやつではなくフードをしっかり食べて欲しかったので、ドッグフードをあげていました。


特にコスモで苦労したため、さまざま近道を探りましたが、毎日の積み重ねで地道に成長していくしかないようです。

アポロの場合

ハーフチョーク

最初に用意したのは、ハーフチョークでした。
ハーフチョークというのは上側がチェーンになっていて、引っ張ると首が閉まるようになる道具です。
チェーンの擦れる音によって合図を送っているので犬の苦しみは少ない。という説もありますが、最初のうちはハァハァ息を切らしながらすごく引っ張ると思います。
チェーンの部分が擦れるたびに、首の毛が切れてしまうのが嫌で最初の2週間ほどで使用しなくなりました。

マーチンゲールカラー

布製のハーフチョークで毛が切れないという触れ込みを見て購入しました。
ハンドメイド作家さんの物も多く、名入れができるのも嬉しいポイントですね。
こちらは音が鳴るわけではないので、シンプルに首にかかる圧力でコントロールしていくタイプです。
このタイプの首輪を1歳3ヵ月ごろまで使用していました。



当時は市販品で柄物は数少なかったのですが、最近はWOLFGANGからも出ていますね〜。可愛い!

フルチョーク

一本のチェーンでできていて、引っ張れば引っ張るほどどこまでも首が締まっていくタイプの首輪です。
ブリーダーさんに相談していた2頭目のお迎えの目処がたったため、事前準備としてリーダーウォークの強化をすることに。
この時点である程度のリーダーウォークができていたので、特にアポロが苦しんで悲鳴をあげる。なんてことはありませんでした。


アポロの使っているのはTERRA工房さんのもので、チェーンが擦れる部分が革で隠れているため、毛切れがほとんどなくて気に入っています。

今では普段の散歩ではほとんど引っ張ることがなく、お互いノンストレスで散歩ができています。

コスモの場合

コスモはアポロに比べてかなり引っ張るタイプの子だったため、本当に最近まで苦労していました。
マーチンゲールカラーを最初は使っていましたが、あまりにも引っ張りが激しかったため、すぐにフルチョークを使い始めました。
しかし、フルチョークでも引っ張りが激しく、気管を痛めそうだったために一旦使用を中止しました。

引っ張り防止用のハーネス

次に試したのは引っ張り防止用のハーネスです。
我が家はジードッグソフトウォークハーネスを使用しましたが、ハスキー界隈で支持を得ているのはイージーウォークハーネス。
ジードッグを使っていたのは、単純にデザインの好みです笑
こちらは引っ張ると足の付け根の部分が締まり、小股歩きを強制させる作りになっています。
また胸の前にリードがつくようになっているので、犬がリードを引っ張った状態で飼い主側がリードを引っ張ると、犬がバランスを崩してくるっと飼い主側を向くようになっています。
藁にもすがる思いで買ってみたのですが、コスモの場合は器用に小股のまま力強く引っ張ったため思っていたほどの効果は感じられませんでした。
私が引っ張って、くるっとこちらを向かせても、何の反省もなく笑っているだけで、すぐに小股で一生懸命引っ張り始めます。
物理的な引っ張りは多少緩和されたものの、飼い主の動きに合わせて歩く。という最終目標に向けては遠のいている気がしたので使用を中止しました。

ヘッドカラー

頭に装着するカラーで、お散歩中に会う子やお友達のおすすめで購入しました。
我が家で使っていたのはハルティですが、ジェントルリーダーなど製品の固有名は様々です。
見慣れない見た目で多少違和感を覚えるかもしれませんが、馬がつけている頭絡と同じです。
頭を制御することで引っ張りを抑制したり、飼い主の方を見させてアイコンタクトを取る癖づけをしたりすることができます。
使ってみて最初のうちはかなり効果を実感できたのですが、だんだんとコスモが慣れてきて、頭を制御されながら斜めに歩くという小技を覚えてしまいました。
擦れ防止のパッドがあるタイプのヘッドカラーでしたが、擦れる1箇所にお互いの引っ張る力が集中してしまうため、肌が赤くなってしまったために使用を中止しました。

現在はフルチョーク

紆余曲折ありましたが、色々試している間に去勢手術が終わり、以前よりもずいぶん落ち着いたため、現在はフルチョークに戻っています。
日に日に良くなってきているので、あとは練習あるのみという感じです。

どの犬具を使用するかは自分で決めよう

犬に対する考えは本当にさまざまです。
フルチョークを使えば、首が閉まるなんて虐待だ!という人もいるし、
ヘッドカラーを使えば、頭を制御するなんて可哀想!という人もいます。

ですが、犬をコントロールするというのは、社会の一員として暮らしていく上で重要なことです。
飛び出して交通事故にあった、通行人に飛びついてしまった…なんてことは絶対に防がないといけません。
そのためのベストな選択は人それぞれ異なります。
コントロールするのが可哀想だからまぁいいか。で済ませずに根気よくトレーニングしましょう。



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